simple things of simple days

気ままな言葉ばかりです。

Alina Zhdanova ジダーノワ アリーナ
映像作家 / グラフィックデザイナー

Monochrome Design
Alina Zhdanova - ARTIST


男女って何

今日は少し重ためなテーマです。

私は今結婚してるのですが、「男女の違い」について日々多くのことを感じてきました。ここに書くことでちょっと鬱憤をはらしたいと思います。

 

・女の子の憧れ

・まわりから見られている「結婚」のイメージ

・ロシアにおける男女差

・当時通っていた大学から男女差別を受けた話

・実際の生活の話

 

について話したいと思います。

 

 

 

人それぞれ違うと思いますけれど、ある程度自意識が成長するまで、女の子の憧れって「お嫁さん」が多いと思うのです。

私は、子供の頃「お嫁さん」になりたいとはあまり思っていませんでした。たぶん。

でも「結婚したい」とは思っていました。なんとなく幸せな家庭をイメージしていました。

中学生くらいのときは「結婚するならこんな苗字の人がいいな〜」とか、「この苗字はやだな〜」とか、自分が苗字を変える前提で友達とだらだら話をしてたのも覚えてます。 

そんな感じでなんとなく憧れは持ってました。

 

でも一人暮らしをしたり、たくさん旅行に行ったり、たくさんの新しい人と交流することで、いろんな考え方や生き方を知って、それまでのステレオタイプな価値観から脱却しました。

今は、極論だけど、結婚っていう制度は別にいらないな、と思ってます。

あんまり必要性を感じません。

 

 

それでも結局わたしは結婚したわけです。

これから先、ずっと一緒に生きてくだろうな、と思えた人と出会って、まあ結婚という流れになりました。

 

 

結婚の前に何年か同棲をしていました。結婚したことで、特に変わったことはありません。

夫婦共働き、家事もふたりで。私は料理が嫌いなので作ってもらうことのほうが多く、けれど場合によっては私もつくる。という生活です。

 

ちなみに苗字については、夫婦別姓にしています。

日本で夫婦別姓はできないのですが、 実は我々は国際結婚になるので、たまたま夫婦別姓となりました。(詳しくはgoogleで調べてみましょう)

同姓にすることも可能ですが、私は別姓が気に入っています。

 

しかし結婚することで、まわりの反応が変わりました。

もちろん祝いの言葉もプレゼントもたくさんもらいました。なんかよくわからないけど、めでたい感じでした。

 

結婚したことで、女である私は、周りから 

「働きながら家事たいへんだねー」とか「ご飯つくってあげてるの?」とか

言われるようになりました。

 

クライアントさんからも

フリーランスたいへんですよね〜」

「結婚されてるんですか、じゃあ旦那さんが稼いでるから安心ですね〜」

とか言われたこともあります。

 

 

 

これは、セクハラですよ、みなさん。女性が女性に言ったりする場合にしても。

なんで、特に日本って、女性は家庭内にしか生息できない生き物みたいに扱うのかしら?

 

 

 

 

ちなみに私はロシア国籍なのでロシアの紹介も少し。

ロシアは実は、あまり男女の格差みたいなものはないと思っています。

 

男性に求められる像と女性に求められる像は、日本よりも強く感じます。

でも実は、ソ連時代の社会主義の中では男女平等が進められ、男女ともども働くための政策が行われていました。

今でもそのおかげで、いわゆる「主婦」の人はほとんどいません。

 

家庭内では「男が上」みたいな風習は残っているけれど、基本的にはレディ・ファーストで、女性に優しくしない野郎は白い目で見られます。

(※ただ地域差があるので、主にモスクワとか都会の話だと思ってください。でっかい国なので)

 

 

 

 

 

 

少し戻って、セクハラの話。

大学で実際にあった、スッキリしない話を書きたいと思います。

 

 

通っていたところは進路にすごくうるさくて、毎年の就職率を気にしてる大学で、去年まで、私がいた専攻は就職率が100%でした。私が卒業した年も、私以外はみんな就職しました。

フリーランスになることを、何人かの教授たちに止められました。卒業までの半年、ずっとやめたほうが良い、就職したほうが良い、と言われ続けました。

 

卒業後の進路について、書類を書かないといけなかったのですが、私はフリーランスになることを決めていたので「起業」と書き、ひとまず提出したところ、後日「フリーランスになるならどのように収入をつくるか書いてきなさい」と指示されました。事業計画書みたいなものでしょうね。

 

私「えっw」

 

困りました。もちろん最初から上手くいくとは思っていなかったので、バイト三昧かなーと思ってたので、「とりあえず最初はバイトしながらいろんなところ営業いってがんばります」と(たぶんもう少し丁寧に)書き、提出しました。

 

そして後日「収入予定の具体的な内容を書きなさい」と言われて、すごくすごく面倒でした。正直やってみないとわからないし、それよりも卒制が忙しかったので、とりあえずバイトの収入予定をかきました。

 

まあ当然のことながら、これではダメだ、と言われてしまい、ずっと進路が決まっていない括りに入れられていました。(この時点でちょっとおかしいと思いますが)

 

ちなみに私は、大学を卒業した年に結婚をしました。

ある日のこと、先生に「結婚しようと思ってるんです〜」と報告をしました。お祝いしてもらったりして、嬉しかったです。

 

 

また後日、まだ認められずに悩みまくってた進路についての書類に、「起業と結婚」って書いたらいいよ〜と言われました。

(え、それ、いる?)

と心の中で思いつつも、まあこの紙に悩まなくて済むのならいいかな、という気持ちで「起業、結婚」と書きました。

そうすると、不思議と無事に書類は受理され、卒業後の進路が決まった括りに入れてもらえました。

 

 

 

 

そして卒業して半年か一年か忘れましたけど、少し経った頃、ある飲み会で後輩にかる〜い感じで相談をうけました。

 

「今進路に悩んでて、先生に相談したら、(私の名前)さんみたいに結婚するっていう手があるよって言われたんですけど、云々」

 

と言われてびっくりしました。その後「はあ!?」と声を荒げたので周りもびっくりしたはず、ごめんなさい。

 

 

私は、卒業後はフリーランスとして活動してるんです。

もちろんお金には多々困ることもあるし、夫に頼ることもある。これは事実です。

 

 

でも私は、自分で働いてるんです。自分の技術を対価として、お金を稼いでいます。

 

その相談をされたときには興奮してしまって、何がなんだかわからなかったけど、今にして思えば、私は自分で自分の進路に「結婚」という進路を書いたわけです。

「起業」と書いたのは、なかったことにされたのかもしれません。

 

でも疑問が残ります。

もし私が男だったら?

もし男が進路票に「結婚」て書いたら、許されてたんですか?

「結婚するのなら男なんだから尚の事しっかりせんと」とか言ったのではないでしょうか。

 

 

女は結婚が就職だからね、あんたは家庭に就職したんだね、おめでとさん。

て言われたみたいでした。

 

悔しいです。

未だに悔しさで泣けてくる。

 

今だからわかるけど、これは男女差別です。

ちなみに大学卒業は2015年。昔の話じゃないんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結婚というと、そんな嫌な思い出もありながら、

実際の生活はハッピーです。

先ほども書いたように、共働きで家事もふたりで。私は料理が嫌いなので作ってもらうことのほうが多く、けれど場合によっては私もつくる。 お皿洗いは私率先してやるけどたまにやってもらったり。

あとは、私のこういった経験や考えを聞いてくれて、男である彼に対する接され方なんかも教えてくれて、周りからの見られ方も全然違うんだ、ということを共有したりします。

 

 

結婚して最初のほうは、私たち自身は何も変わらないのに、周りからの見られ方が大きく変わり、すごく混乱してました。

おかげでまたどんどん新しい人に出会い、新しい考えを学びました。

仕事に関しては、右往左往しながらも何年か経ち、関わってくださる方々のおかげで安定してましたし、逆にバイトなんて入れられないくらいの忙しさになって幸せいっぱいです。本当に有り難いことです。

 

 

 

 

自分が苦しんできたからこそ、男女のそういったステレオタイプを押し付けることがないようにしたい。

 

私も実は、古き良き日本的な家庭をみると、嫌じゃないの?とか気持ち悪くない?とか、相手に対して失礼極まりないことを言うのかもしれないけれど、それも良くないと思っています。それぞれの家族、それぞれの生き方があっていいはず。理解しないで拒絶することがないようにしたい。

 

もしいつか、自分が人に何かを教えたりするような立場になったら、そのステレオタイプを打ち崩していきたいし、男女差別をしようもんなら絶対に許さない。

そう思っています。

 

 

 

 

 

 

追記

ちなみに大学のことひどめに書いちゃいましたけど、すごく良い大学でした。先述したあの出来事はショックだったけど。

いろんな面白い先生に出会えたし、いろんな技術を学べたし、すごく楽しかったし、ストーカー被害にあったときに一緒に警察に行ったり真剣な対応をしてくれたし、何よりこうやってフリーランスで生活できるのも大学で学んできたからです。

 

何が言いたいのかというと、大学ことのではなくて、

男女差別が常にそのへんに転がってるのが嫌ってこと。女の使命みたいな時代錯誤な考えを押し付けてくんなってことです。