H.265という新参者
先日モノクロデザインのwebsiteを新しくして早速反応があり、嬉しくワクワクしております。
公開後もちびちびと、あれも載せようこれも載せよう、といろいろいじって、付け足しをしたり消してみたり、遊んでおります。
うふふのふ。
今年の春ごろから実はずっと悩んでいたことなのですが、最近解決しつつあるのでここにまとめます。
私は映像編集ソフトに、Adobe Premiere pro、Adobe After Effectsを使用しています。
動画の書き出しにはそれぞれのメディアからか、もしくはデータが重ければAdobe Media Encoderで書き出しをしていました。
しかしPremiereで書き出し設定をする時、もしくはMedia Encoderにて書き出し設定をする時に、Quicktime形式にするとなぜかいつもPCが落ちてしまっていたのです。
もう、絶対落ちるんです。断固拒否!みたいな。
回避策としてPremiereのプロジェクトファイルをAfter Effectsにもっていき、そこでキューを実行する、という無理矢理なやり方で対応していたのですが、実はAfter Effectsで書き出しをすると、すごく時間がかかる。
Media Encoderは書き出しソフトなだけあって、書き出しがやはりスムーズなのです・・・!特に重たい、長時間の動画を書き出しする時には時間が倍以上変わってくるし、PCさんの温度も変わってくるし、ファンのうるささも変わってきます。
なのでそういう無理矢理なやり方で進めたくなかったし、どうしたもんかと。
わりと困っていたわけです。
なぜQuicktimeがよかったのかというと、データは重たくなるんですが、そのかわり高品質な状態で保存できるんです。
H.264でよくね?という人もいますが、画質が全然違います。本当にくすむんです。
なので、例えば映像を作る時に
編集→書き出し→それを加工→書き出し→更に加工→書き出し
という順番を経ていくと、Quicktimeだとそんなに劣化はしないのですが、それをH.264でやってしまうと
編集→書き出し(劣化)→それを加工→書き出し(劣化)→
更に加工→書き出し(最悪)
というふうになるんですよ。
これが許せないんです。バカ正直に非圧縮で書き出す、という手もありますが、1つのプロジェクトファイルで100GBを超すのはデータの容量的にもお財布的にも痛手になるので、よほどの環境で動画を流さない限りはやりたくないです。
(自分の作品には非圧縮を使ってます^p^えへ)
そうしたら!
ある時から書き出し項目の中にH.265という存在を見つけたのです・・・!
名前的にはH.264の改善版っぽい・・・!
すぐに調べたのですが、出てきた当初だったようで、こいつが何者かというのはあまりわからず。
というので早速書き出しをしてみたのですが、中々に良い結果で、画質があまり落ちなかったのです。データ容量もmovデータより小さく、H.264より大きく、いい按配でした。
早速仕事にも取り入れ、向こうのPCで再生されるかな?大丈夫かな?と心配していたものの、誰にも何も言われず問題なくクリア!
イェーーー
超わかりにくいけどサンプルをあげました。上がH.264で、下がH.265です。
この動画に関して言えば、一度ネットに上がっているものなのでその時点で更に圧縮はされているものの、図形の輪郭線のくっきりさが少し違っています。
ちっさ!!!!!!こまか!!!!!!!
と思えますけど、こだわりたい所。
ちなみにこちらがQuicktimeで作ったmovデータ。(注:こちらだけ音が出ます)
比べてみると、H.265はこっちに近づいているし、mp4でもかなり画質が良くなっていて、たいへん素晴らしい!
高品質なまま、尚且データ容量をできるだけ小さくしているので、たいへん優秀です。強いていうデメリットは、書き出しに時間がどうしてもかかってしまう点。まあ良い。
圧縮時間については、これから改善されるのではないかという話をちらほら聞くので、きっとそうなんでしょう。
詳しく解説されている記事があったので、どんな仕組みか知りたい方はこちらよりどうぞ。
というわけで、しばらくはこちらのH.265を使っていこうかなーと思いまする。
これをお読み担った方で、気になっている形式や気に入っている形式がある方は、今後の参考として教えていただけると幸いです。
長々と失礼いたしました。